「熱中症のおはなし」2026/08/29
熱中症のおはなしです。
連日の記録的な猛暑・酷暑、熱中症が日常的な話題になっています。
熱中症は脱水やうつ熱が根本の原因となり発症します。
以前、掲載しておりますように、暑熱順化 には1週間以上を要することもあり、夏期の急激に熱くなった時が危険で熱中症の事故が増えます。
重症型熱中症の死亡率は30%以上と高く、死亡者の2/3はほとんど何も自覚症状を訴えていないため、予防することが何よりも大切です。
- 暑さ指数(熱中症指数)-WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)とは
気温:湿度:輻射熱の占める割合が1:7:2であることから、これにより気温だけでなく湿度・輻射熱を考慮した判断が可能となります。この暑さ指数を意識した生活指導が必須でこれを用いた屋外活動の可否判断が非常に重要です。
但し、暑さ指数にかかわらず、小児の特徴から熱中症は小児で容易に起ることを認識しておくことも重要です。
なお、市販のWBGT計は、風速が仮定されているため風のほとんどない場合、WBGTの値は低く評価されることにも十分に留意する必要があります。
日常生活と運動に関する指針は次のようなものです。
- 日常生活に関する指針
※日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」(2022)より改編※日本生気象学会の承諾を得て、出典元の「WBGT」を「暑さ指数(WBGT)」とし、値を気温(単位は℃)と区別しやすいように、単位のない指数として表記しています。
- 運動に関する指針
※暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など- 体調のチェックに関して
少しボーっとしていたり、息が荒く呼吸回数が多い、脈が速い、などの兆候を認めた場合は注意が必要です。熱中症の症状は多岐にわたり、初期は非常に診断が難しいので、屋外活動中の学生や児童が体調不良を訴える場合は、すべて熱中症の可能性があると考えるべきです。
特に低学年児童では自分の体調をうまく言葉で表現できない点にも注意が必要です。めまい、顔面の紅潮、大量の発汗、筋肉痛、足のつりなどが出現したら、冷所で安静にし、少しでも早くとにかく体表(特に首筋、腋の下、太腿の付け根)を冷やして体温を下げ、水分と塩分の補給を。〝いつもと様子が違う〟と感じた時点で熱中症の初期症状と判断し迅速に対処することが大切です。
- 適切な重症度判断と応急処置を行い、改善がなければすぐに医療機関へ
意識がない場合、水分を自力で摂取できない(自身で手に飲料水を保持して自分自身で飲水できない)場合、水分を自力で摂取しても十分に体調が回復しない場合は救急搬送を要請してください。
頭痛・嘔吐・倦怠感・集中力や判断力低下、意識障害・けいれんなどの症状出現時はすぐに救急搬送を含めて医療機関を受診してください。
5分程度ですべての症状がなくなったかが回復の目安ですが、自覚症状がなくても全身の体熱感が残っている場合にも救急搬送を要請してください。
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